26-27AW Season Concept
MS USED TO LOVE HER
A Love Letter to the Culture.
【Season Concept】
かつてのストリートは、もっと静かで、もっと誠実で、そして何より“美しかった”。
ロゴやハイプではなく、“感性”“空気”“生き方”がファッションの中心にあった時代。
MAGIC STICK は、今もあの頃の“彼女=ファッション”を深く愛し続けている。
今シーズンは、ブランドの核にもう一度光を当てる再定義のコレクションだ。
スポーツ、ミリタリー、ストリートという背景を持ちながら、創業時から揺るがず大切にしてきた「丁寧なものづくり」「クローゼットに長く残る一着」という思想をあらためて掘り下げている。
ハイプ寄りの要素をいったん手放し、デザイナー今野のパーソナルなリアルスタイルを基軸とした、ミニマルでクリーンなウェア群を構築。
若年層の派手さではなく、落ち着いた成熟世代が日常に自然に取り入れられる“気の利いたベーシック”を追求した。
カラーパレットは、ブランドの根幹であるブラックを中心に、ナチュラルホワイト、ココアブラウンをシーズナルカラーとして配置。
さらにパープルとライムイエローをキーカラーとして差し込み、静かなムードの中に現代らしい軽やかさを宿している。
また、要望の多かった WMNS サイズも一部で展開し、より広い層に向けてコレクションの裾野を広げた。
⸻
【Highlights】
今季のコレクションは、MAGIC STICK がこれまで培ってきたクラフトマンシップとカルチャーへの深い敬意を、静かに、しかし確かな強さをもって体現したラインナップで構成される。モッズコートを現代的に再構築したウールメルトンのアウターは、素材の上質さを程よく感じさせながらも、シルエットは驚くほど洗練され、都市的な空気へと昇華されている。ピーチ起毛ポリエステルを用いた軽量中綿ボマージャケットや、高密度打ち込みを施した中綿ジップブルゾンは、80–90年代のワークウェアをベースとしながらも、触れた瞬間に“上質”を確信できる深みを湛える。ブランド初期から支持の厚いパンツ群は秋冬素材で再解釈され、リラックスと品の境界を滑らかに往復する成熟した佇まいへと進化。箔加工のペインターパンツが見せるモードな輝き、ATCQ にオマージュを捧げたフリンジニットの遊び心、国産天竺やメゾン工場で縫製されたシャツの端正さ、そして“意味を宿す”ことを哲学とするグラフィックシリーズの知性——いずれもがブランドの根幹を体現するピースだ。
さらに、日本の熟練職人が1足ずつ手作業で仕立てる Tomo & Co とのローファー、Sita Parentica 別注によるナイロントートが加わり、日常の質を上品に更新する豊かな広がりを備えた。
どのアイテムも単体で主役となる完成度を持ちながら、静かに共鳴し合い“長く残る衣服”として成立する、MAGIC STICK ならではの誠実なコンテンポラリーコレクションである。
⸻
【Brand Statement】
“ハイプではなく、長く着られる美しい日常着を。”
MAGIC STICK が今シーズンあらためて選んだのは、その普遍的な価値観だ。
過去の名作を再解釈し、SKU を絞り込み、
デザイナー自身が「本当に良い」と確信できるものだけを残した、
ミニマルで誠実な再定義コレクションである。